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Triangular
《トライアンギュラー or トライアングル》
フラワーアレンジメントの基本形@
今回は初心者が初めてつくるには最適のトライアンギュラーという形をつくります。この形でも応用はいろいろできるのですが、まず基本からはじめます。

トライアンギュラーは正面から見るようにつくられています。正三角形、二等辺三角形、不等辺三角形、さらには逆三角形といった形にもできますが、今回は形が一番クラシックでシンプルな二等辺三角形でつくってみました(Tが完成作品)。最近はこのような新古典主義的なものも斬新に感じられるようです。

(1)
まず主軸(メイン)となる花を挿します。吸水性スポンジを前後三等分し、前から2/3のところの中心線(図の赤い丸)にメインの花を挿します。先細りのものがよいでしょう。基本となる高さはコンポート(容器)の3倍くらいです。
 挿すときは、少し後ろに傾けて、テイクバックをとってあげます。

(2)
次にできあがりの三角形をイメージしながら、花器の横に水平にくる花、あるいは主軸の近くのサブの花を挿します(上図参照)。真正面最下部にくる花も中央に花器に沿わせて挿します。

(3)
そして最も目の行きやすい点、フォーカルポイントをつくります(上図黄緑の丸の辺りに挿す)。主軸の花と真正面最下部の花の1/4になるところにフォーカルポイントをもってくるとよいようです。

(4)
あとは残った花で三角形を上手くつくるように挿していきます。ここはそれぞれ個人のセンスが発揮されるところでしょうか。つぼみは見栄えが悪かったら遠慮せずにとってあげましょう。
注意;吸水スポンジはグリーン(葉もの)類等でなるべく隠したほうがよいのですが、短いものは後になると挿しにくいので早めに挿しておきましょう。

(5)
細かい注意点もありますが、基本的には1〜4のような流れでできあがりです。

最後に初心者としての注意点を挙げておきましょう(WのBとAの比較)。
@中心に集まりすぎて空間が活かされていない。
A2輪咲きの花を挿すにしても、方向を変えれば花が多く見える。→空間が活かされる。
B同じ種類の花を、同じ方向で同じところに挿さない。
C花が正面を向くようにする。

花材;
ラクスパー、コスモス、スプレーカーネーション、クジャクアスター、ホワイトレースフラワー、フジバカマ、タマシダ
(ちなみに秋のロマンティックな雰囲気の花を用意しました。)