2006 (C)babayflower All rights reserved. 

 - Preserved Flower -

最近人気のプリザーブドフラワー。枯れない、長く観賞できるという特徴が、お見舞い用や贈り物として喜ばれているようだ。その魅力にせまった。

本来、植物としての「花」の魅力は活きた花にこそあると考えてきました。その香りやみずみずしさに人はきれいだと思い、愛情を注いできました。

しかし、枯れないということで最近人気になってきたプリザーブドフラワー。プリザーブドという言葉は英語で"保存する"という意味を持っています。まさに永遠の輝きをもつ花、ということになるのでしょうか。

基本的な私の考え方とは少し変わってきてしまいますが、時代の流れといいますか。。まずは体感してみることにしました。
ここでは、プリザーブドフラワーのアレンジメントを造るのではなく、プリザーブドの花自体を造ることに挑戦してみました。


【Stage.01】

6月のある日、ピンクがかった紫色の紫陽花(あじさい)をとってきました。
2〜3日飾ってからプリザーブドフラワーの材料としました。


【Stage.02】

まずはA液に6時間〜1日程浸します。
これは花の色を脱色するためのアルコール類でできた液です。
花の種類によって浸す時間も変わるようですが、今回は一昼夜漬けてみました。


【Stage.03】

途中経過。これは漬けてから一時間後の花の様子です。
だいぶ色が落ちました。


【Stage.04】

漬けてからちょうど24時間後です。白っぽくなって、かすかに色が残る程度になりました。


【Stage.05】

次にA液から取り出して、A液と同様にB液に漬けます。
B液は色を付けるための液で、様々な色があります。
12時間〜1日程度、色が馴染むまで漬けます。
今回は青色を使い、こちらも一昼夜漬けました。


【Last Stage】

B液から取り出して、A液で数分間すすいであげ、乾燥させたら完成です。
この乾燥の時に形を崩さないようにした方がよいです。
(紫陽花は逆さづりで乾燥させました。)


しかし、本当の完成はこのような花をいくつか使って、ステキなアレンジメントを完成させたときでしょうか。


現在、一輪挿しの花瓶に入れて観賞しておりますが、だんだん花が垂れてきてしまいました。
まだまだ勉強することがたくさんありそうです。