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フラワーアレンジメントの基礎を学ぼう。

★ テクニックに関する基礎知識
まずは水揚げの方法について勉強します。
花を飾るときは、ただ長さを調整して挿すだけではありません。水揚げという作業が必要です。
花によってもその方法は違いますし、花の状態で変える場合もあります。
基本的なところから勉強します。

*なぜ水揚げをするのか?
 植物は水を根(茎)で吸って、葉で蒸散します。だからキレイな水を次から次へと体に取り入れていくのです。しかし、運搬のときや、花屋さんでの管理がされていないと、水を吸い上げにくい状態になってしまいます。そこでもう一度水を吸いあげやすくしてあげることを水揚げと言います。
 基本的にはお花屋さんでもしてくれていると思いますが、買って帰ったあとなどは自分で水揚げをしてあげるとお花が長持ちしてたいへん良いでしょう。

*水揚げの方法(基礎編)・・・これが分かっていればどんな花にも使えます。
 @ 水折り・・・水中で茎の先をパキッと折ります。切り口の表面積が大きくなり吸水しやすい。
          
キク、トルコギキョウ、カーネーション、リンドウなど
 A 水切り・・・水中でハサミを使って茎の先を切ります。水折り法がしにくいときはこれで。
          斜めに切ってなるべく表面積を大きくします。(金属を嫌う花は水折りで。)
          
ガーベラ、コスモス、バラ、チューリップ、ユリなど

*水揚げの方法(応用編)・・・弱っているお花や、ちょっと吸水しにくいものに使います。
 B 湯あげ・・・お湯に茎をつけて空気を膨張させ追い出し、すぐに冷たい水につけることで圧力で水を吸う方法。
 C 燃焼法・・・湯あげ同様に茎の中の空気を追い出して水を吸わせる方法。
 ● 深水(ふかみず)・・・@〜Cの方法と併用して行う。
                 水を深めにして、葉の部分も水につけ水圧、あるいは蒸散を防ぐことで水揚げをする。
 ● 逆さ水・・・水につけると痛みやすい種類の葉や茎の裏側に霧吹きで葉を濡らす方法。すでにしおれた花に。
 D 根元割り、根元たたき・・・枝もので手で折れない場合に使用。
                    茎の先端を4つ割にしたり、たたいて切り口(表面積)を広げる方法。
 ● 薬品法(アルコール、ミョウバン、酢)・・・切り口から樹液やアクが出る場合に効果的。殺菌効果も。
                            上記の方法に併用して用いる。
                         
ミョウバン・・・アジサイ、ビバーナム、クリスマスローズ、ボタンなどに。
                         
酢・・・タケ、アシ、ススキ、ササなどに。

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